ここでは【H】という雑誌についてまとめていきます。
柳楽くんとの対談はとても読みごたえがあってよかったです。
H Vol.113(2013/6/1発売):菅田将暉くん、野村周平くんと
●82P、9ページ、 菅田将暉くん、野村周平くんと
●グラビア:緑のカットソー、ネイビーのパンツ
・街中でわちゃわちゃしている
・絵が描いてあるマスクつけたり
・3人でぎゅっと手を握り合ったり
・河原っぽいところで寝転んだり
・インスタントカメラで互いに撮り合い
・広場で寝転ぶ
・商店街でジャンプしたり走ったり
・魔貫光殺砲でぶっ飛ぶやつ
・ガードレールに座ったり
●テキスト
・初対面のときのお互いの印象は?
菅田くん「吉沢はもう、この顔じゃないですか。でもちょっとふざけてんのが遠くで見えたんで、こいつ絶対そういうの好きなんだって、楽しみでした」
亮くん「菅田君は、坊主になってる!ってビックリした」
周平くん「吉沢は『うわ、すんげーチャラ男いんなぁ(笑)なんだあいつ』みたいな」
亮くん「見た目チャラかったんです」
周平くん「顔が、もうだって」
菅田くん「イケメンすぎるんだよね、まつ毛長すぎ」
亮くん「何それ?(笑)」
周平くん「おまえ誰の血引いてるんだよ?みたいな鼻してるし。だけど、しゃべったらなんか芯が通ってて。外見で人を判断しちゃダメだな」
亮くん「俺、周平に嫌われてるなって思ってました」
周平くん「え?」
亮くん「オーディションのときとか、『なんだこいつ』みたいな。すげえ俺のこと嫌いなんだろうなって」
周平くん「全然!」
菅田くん「でも周平って、そういう雰囲気出すときあるもんね」
・プライベートは?
亮くん「ぼく、一回菅田くんの家に、泊まらせてもらったことがあって」
周平くん「俺ひとりだけ誘われてなかったときだ・・」
菅田くん「先帰っちゃったからね」
亮くん「俺と太賀君と泊まらせてもらって、コーディネート対決みたいなことしたんです」
菅田くん「いろいろやったね」
亮くん「そう、『亮はこういうの似合うんじゃない?』みたいな」
菅田くん「変な服いっぱいあるんですよ。でもちゃんとかっこよかったよね、最終的には」
・お互いの共通点、似ているところ
周平くん「こういう、本気で遊んだ作品とかだと、リミッター利かなくなって、ジョワーンといちゃうところとかは似てるような気がする」
菅田君「でも、意外に興味がなかったら、みんな超ドライなんですよ。『ふーん』ってなるっている」
周平くん「そうなんです。亮なんか落ち着てるもんね」
菅田くん「俺、だって最初、誌面で見て年上だと思ってたし、会っても年上だと思ってた」
亮くん「本当ですか?確かに19に見えないとは言われます、実年齢にはあんまり見られない」
周平くん「亮はたぶん一番、女にモテるタイプですね。この、大人っぽい雰囲気を出しときながらのさ」
菅田くん「モテようとしてない感じがいい」
亮くん「言っとくけど、俺、ほんとモテないからね、冗談抜きで」
周平くん「そう言うんですよ、モテるやつは」
菅田くん「嘘ついてんの?」
亮くん「いやそんなーまあまあ、次の質問いきましょう」
周平くん「ほんとですか?」
亮くん「ほんとですよ」
・自分の中に、譲れない軸みたいなものがあるんですか?
亮くん「俺、そう考えるとあんまり軸みたいなものないかもしれない。そのときそのときで考え方が全然違う」
周平くん「それが一番いいでしょ。やれと言われてできる人が一番」
亮くん「できてるかどうかはわかんないけど。そのときそのときで、ほんとに考え方がすぐ変わっちゃうから」
菅田くん「いいんじゃない?これだけっていう人は狭いしね」
H Vol.115(2013/11/2発売):野村周平くんと
●72P、6ページ、7カット 野村周平くんと
●グラビア:ネイビーの袴
(茶室)
①向かって右に亮くん、正座して膝に手を置く
②茶碗を両手で持って、目線は斜め左
③茶碗持って、周平くんと見つめあう、笑顔
④茶を飲んでるところ、横顔
⑤向かって左に亮くん、全身、帯に親指をかけている
⑥向かって右に亮くん、茶碗を両手で持って笑顔
⑦足をくずして、しびれて痛いそうにしている
●テキスト
・文化祭にまつわる思い出
僕、文化祭で女装しました。高校1年生のときに、仲のいい男友達4人ぐらいで、『女装する?』みたいな話になって、スカートとか、制服借りて。正直、わりといけるんじゃないかな?と思ってたんですけど、悲惨でした(笑)ギャルメイクで、しかも中途半端に顔だけやってかつらとかかぶってなかったからすごい気持ち悪いことになりましたね
他校の文化祭、行ったことないわ。楽しそう
H Vol.120(2017/7/7発売):銀魂、柳楽くんと
【1】
●30P、1/3ページ×2、2カット(銀魂の沖田:withバズーカー、電話)
●テキスト:Q&A
Q1.撮影を終えた今、あなたにとって「銀魂」とは?
漫画原作の実写化する難しさを、とても感じた作品でした
Q2.実写版「銀魂」に続編があるとしたら、どんなことを要望しますか?
「オイ、いいメス豚がいるじゃねーか」って言いたいです
Q3.もし「銀魂」の他のキャラクターを演じられるとしたら、どの役をやってみたいですか?また、その理由は?
土方。カッコいい
Q4.沖田と一緒にやってみたいことはなんですか?また、その理由は?
特にないです
Q5.福田監督にひと言お願いします
もし続編があったら、現場で監督を爆笑させられるように頑張ります
Q6.空知先生にひと言お願いします
僕の沖田、大丈夫でしたか?
【2】
●42P、4ページ、2カット 柳楽優弥くんと
●グラビア:白ベースに青の花柄の半そでシャツ、ネイビーパンツ
①向かって左に亮くん、2人の身体が内向き、両手ポケット、ほぼ全身
②亮くんが①より正面向いて、柳楽くんが右腕を亮くんの左肩へ
●テキスト:銀魂-ミツバ篇-
・映画「銀魂」のクランクインはカブト狩りのシーンだったと聞いているが、いきなりやるには大変なシーンですよね
柳楽くん「俺はとにかく暑かった。あと、やっぱり緊張したな(中村)勘九郎さんの隣っていうのも、ハチミツ塗りまくってて、おかしかったし(笑)」
亮くん「勘九郎さん、ちょいちょい毛がはみ出てましたよね(笑)」
柳楽くん「そうそう(笑)あのシチュエーションがおかしかったし、暑いし、初日だしっていうので僕はちょっと緊張しちゃいました。だけど、不思議とこの3人の距離感が新選組に似てるなって感じたんですよね。勘九郎さんは近藤さんみたく絶対にすごい立ち位置だったし、亮くんへの黄色い声援にちょっとむかつきながらそこにいる感じも、沖田を見る土方に似てるなって思ってました」
亮くん「(笑)確かに、この3人はすごく居心地よかったですね。でも、僕も初日はやっぱり緊張しました。カブトムシ(着ぐるみ)がすごい暑くて、めっちゃ重いんです」
柳楽くん「あれで走りまくってたもんね」
亮くん「あれ、全然走れないんですよ。それが逆に面白かったんですけど(笑)カットかかる度にスプレーでプシューってやってもらって」
柳楽くん「ああやってうまく走れてない亮くんを見ると『しめしめ』と思う」
亮くん「ははははは!」
柳楽くん「でも亮くんは、汗かかないんですよ」
亮くん「いやいや。中はもうビッチャビチャ(笑)でも顔は汗かかないっていうね」
柳楽くん「さすがだな。一方、俺はもうビッショビショ(笑)あれは悔しかったですね」
・キャラ同士の空気感を作るために、何かお話されたりはしましたか?
柳楽くん「あんまり話し合うキャラでもないっていうのがすごくよかったと思うんですよね。実際そんなに話し合ってるキャラじゃないから、仲良く話し合いすぎても違和感生まれちゃうのかなって僕は感じてました」
亮くん「そうですね。すごくいい距離感でした。そんなに役について語ることはないけど、その場に関係ないような話はちょくちょくしつつ」
・勘九郎さんとはどうでしたか?
柳楽くん「亮くんは、勘九郎さんと武道の話してたよね。『剣道強いんでしょ?』みたいな」
亮くん「してましたっけ(笑)」
柳楽くん「あと僕は、歌舞伎について聞いたりはしましたけど・・」
亮くん「あ、そうだ。メイク部屋で勘九郎さんが、自分のひげ剃りを持ってきてたんです。でも僕、それを普通にスタッフさんが持ってきてくださったやつだと思って勝手に使おうとしたんです。そしたらメイクさんが『あっ、それ勘九郎さんの!』みたいな感じで慌てて来たんですけど、勘九郎さんは『いやいや、全然使ってよー』って。すごくいい方だなと思いました(笑)」
柳楽くん「マイひげ剃りってこと?」
亮くん「マイひげ剃り。そのひげ剃り(笑)」
・演技を見ても、3人の中で自然とボケ、ツッコミが成り立ってるんだなと思いました
亮くん「ツッコミでいうと、柳楽さんが万事屋に対して『おまえらに教えることなんかなんもねえよ』って言うんだけど、近藤さんが全部言っちゃって、『今ちょっと言っちゃったけど!』みたいにツッコむところがあるんです。それが面白すぎて、全部持ってかれたなって思って(笑)」
・よれ万事屋の3人も同じこと言ってました
亮くん「そうなんですね(笑)いや、あれはもう面白すぎました」
柳楽くん「でも、汗だくなんですよ(笑)」
亮くん「ははははは!」
柳楽くん「ツッコミってタイミングがあるじゃあにですか。でも僕はまず汗を止めなきゃいけないって思ってるから、徐々にタイミングとかわかんなくなってきて。あれは暑さとの戦いでしたね。ほんと焦ってた(笑)」
亮くん「あれはたぶん初日で一番爆笑が巻き起こった瞬間でした」
柳楽くん「カブトムシより?」
亮くん「カブトムシよりもあれでした」
柳楽くん「よし!」
・映画での真選組はギャグパートが多いですけど、ドラマはシリアスな話ですよね
柳楽くん「これ、すっごいいい話ですよね。感動要素もあって。だから、ドラマ版はすごく楽しみなんです」
亮くん「どちらかって言ったら、こっちが本編かっていうぐらい(笑)」
柳楽くん「そう、俺らはほぼこっちだもん。本編は出番少しじゃん(笑)撮影も数日で、慣れないうちに終わるじゃん。だからこっちは楽しかったよね」
・ドラマ版をやったことでキャラクターへの理解が深まった部分もあrったんでしょうか?
沖田に関して言うと、彼の弱い部分が見えるのってたぶん全編通してこの回ぐらいなんですよね。お姉ちゃんに対する思いとか、脆い部分が出てくるから、やっててすごい楽しかったです。本編ではずっときょとーんと毒舌吐いてるのが沖田って感じですけど、それだけじゃなくて、お姉ちゃんへの思いとか、真選組に対しての熱とかを見せられたので、よかったなと思ってます
・dTVはおふたりのシーンもたくさんあります
柳楽くん「そうですね。だけどこれぐらいやらないとさ、やった感ないよね」
亮くん「そうなんですよね(笑)」
柳楽くん「本編だけだったら、俺ら取材でも何も話せないよ(笑)でもdTVのほうでは、車爆発とかして、ずごいんですよ。dTVってこんなクオリティ高いんだ、みたいな」
亮くん「本編撮ってるテンションのままドラマも撮ったので、クオリティは本編並のものになってると思います。あと僕としては、本編で一切なかった殺陣が少しあるので・・」
亮くん「剣の達人と言われてる沖田が、本編では全然剣触らないから(笑)」
柳楽くん「バズーカとカブトムシ(笑)」
亮くん「こっちでは剣も少しできたので、それも見ていただきたいなと」
・道場でおふたりが剣を交えるシーン、熱いですよね
亮くん「あそこ、熱いシーンですよね」
柳楽くん「亮くんは本当にうまいから。僕は初めてだから硬いんだけど、あの場面では強くなきゃいけないし、大変でした『もうちょっとリラックスしてもらってもいいですか、土方さん』『沖田さんのほうが強く見えちゃうんで』みたいな(笑)あれは未だにちょっと悔しいですけどね。だけどうまい人と一緒にやるとほんとやりやすくって、楽しかったですね」
亮くん「しかも結構長回しだったじゃないですか。セリフ言いながら一連でやってたので大変でしたけど、すごい楽しかったです」
・『惚れた女にゃ、幸せに~』っていう、土方の名セリフ
柳楽くん「そうだ、あれすげえ言いづらかったんですよ(笑)深夜2時とかに撮ってて、『惚れた女”にゃ”』ってのが言いづらいなと思って(笑)楽しかったんですけどね」
亮くん「この撮影は結構えぐかったんです。近藤さんとの病院のシーンが朝の6時ぐらいに終わって、そのあとまた朝8時から本編の撮影、みたいなこともあって。それ以外は2ヵ月ぐらい空いてから撮る感じで」
柳楽くん「最初は『ミツバ篇』と本編を同時平行で撮るスケジュールだったんですけど、実際にやってみたらさすがに無理だ、ってなって(笑)それで本編が終わってからしっかり撮ろう、ってなったんですよね」
・近藤と沖田が病院で向き合うシーンってハイライトでもありますよね
亮くん「そうなんですよ。すごい大事なシーンなんですけど、他のシーンがどんな感じかあmだ全然知らない状態で、ここだけポンって撮影の前日ぐらいに台本ができて」
柳楽くん「(笑)」
亮くん「でもこのシーンをやったことで、すごく沖田をつかめた感がありました。沖田の人間性みたいなものが知れたかなって思うんですよね。沖田はしゃべり方もそうだけど、わりと型っぽくやってたんです。でもこのシーンをやったことで、彼の中の心情みたいなものを掘り下げられたので、人間味みたいなものがつかめた感じはちょっとありました」
・このdTVのドラマを通して、改めて「銀魂」のどんな魅力が伝わっていくといいと思いますか?
亮くん「「銀魂」読んでて、ダサいやつっていないなって思うんです。適役も含めて、みんな泥臭くてかっこいい。それが「銀魂」の魅力だと思うんですけど、このドラマにはそういう部分がすごく詰まってると思うんです。真選組は本編ではキャラっぽいことをやってるけど、やっぱり全員がすごく人間臭くてかっこいい。それがすごく出てるのが、僕としては見所かなって思います。本編以上に人間ドラマになってるんです」
柳楽くん「僕も同じですね。特に真選組は、全体的に性格がみんな男前だし、見てて気持ちがいいなって思うので、ほんとに、これ観て草食男子が減ればなって思います(笑)
H Vol.121(2017/10/21発売):斉木楠雄のψ難
●18P、10ページ、9カット
●グラビア:ダークブラウンのジャケット、白インナー、ライトブラウンのパンツ
①横顔、バストショット
②柵みたいなのに腰かけている、両手は両足の間
③地図の前で右手にコーヒー持っている
④両手ポケット、全身
⑤地図に背中つけて、コーヒー持っている、横顔
⑥コーヒー口につけてて、地図見ている
⑦④で顔を右へ
⑧横断歩道で右手ポケット
⑨地図に背中つけて、両手でコーヒー持ってる
●テキスト
・「斉木楠雄のψ難」で、あの濃いキャラがいっぱいいる中で、自分の存在感を出すためにはどういうことを意識したんですか?
うーん。でも僕は、楽しんでやってただけなんです。今までやった役で、一番自分の奥底になるものが出てる役なんじゃないかなっていうぐらい(笑)どうやったら面白くなるか考えるというよりも、ただひたすら自分の中から出てくるものをやるっていう感じでした。どれだけ出せばよくて、どこからが出しすぎなのかわかんないから、やりながら『これほんとやりすぎなんじゃねえかな?』って思ってたんですけど、監督が止めてくる気配がなかったので『もっとやれってことなのかな』って思ってずーっとやってて。ただひたすら自分の中にある中二病を出してる感じだったので、あんまり役で悩むことはなかったですね(笑)
・吉沢さんの中にこんなに中二病の部分があるってことがびっくりでした
そういう中二病ー自分が世の中で最強の男なんだって思う瞬間ってすごくありますし、未だに『ここがこうだったら、俺もっとすげえのにな』とか妄想しますし
・そういう部分を純粋に出していけばよかったんですね
純粋に出しました。海藤は、すごく細部まで作り上げた設定の中で生きてる男で・・僕はそういうのを内に秘めてるタイプの中二病ですけど(笑)
・「羅生門」はかなり抽象的で余白がの多い作品ですよね。どう取り組まれたんでしょうか?
「羅生門」に関しては、わりと感情でやってるんです。だから、毎回毎回結構芝居が変わります。舞台上でこんなに感情でお芝居するのははじめてで。今までは、セリフの強弱とか言い方とかを全部事前の稽古で固めてやる感じだったんですけど、今回は全然固まってないから、ほんとにその時
のテンションで、めちゃめちゃ怒鳴ったり、スーッって言ってみたり、芝居が変わるんです
普通のセリフも感情を3倍とかにして出すように変えて、感情の流れをもうガンガンガンガン大きく使ってやってます。だから毎回疲れるし、乗らない時は動かそうと思っても動かないから落ち込むけど、毎回毎回が挑戦なので、やっててすごく楽しいです。身体的にも精神的にもめちゃめちゃ疲れますけど。2回公演とかもう死にそうになりながらやってます(笑)でも、柄本さんとか銀さんとかも全然違う芝居するし、その時その時で新しい発見や面白いことが普通に生まれるから。やっぱり舞台って生ものだし、固められたことをきちっとやるのも大事かもしれないですけど、観に来てくださるお客さんにとってはその一回が完成品なわけだから、その時の流れに沿った芝居をするってことが一番いいのかなっていうのはすごく思います。無理に力業で感情をこじ開けようとせず、出ないんだったら出ない中で何が一番正解なのか、どうやったら出るのかっていうことを、流れの中でこう探っていく。そういうことが大事なんだなって思いながらやってます
・「銀魂」の時は型っぽく芝居をやることが多いのでギャップを感じるのでは
ああ、全然違います。おっしゃるように、今、映像と舞台の違いみたいなものをすごく感じています。それこそ声のテンションとかしゃべり方とかスピードとか、全部を計算しながらやってた「銀魂」と違って、今はもう、直前まで自分の中でも何言うかわかんないですもん。流れのままやってたら、『なんだ今の?すげえ変なの出たんだけど?』みたいに思う瞬間あもあるし(笑)
・「ぼくは麻理のなか」
ほんとに大好きな原作で、押見修造先生のマンガは全部読んでるくらい大好きな世界観なんです。ああいうダッサい男、すごく共感できるんです。しょうもない男のプライドとか、しょうもない日々を生きてる中でちょっと女性を美化してる感じとか、すごく好きで。やってても楽しかったですし。ああいう気持ち悪い役を演じるのは、僕はわりとラクでした
・それはどうして?
自分が気持ち悪いから(笑)
・素に近い、みたいな?
そう(笑)なんかねえ、すごいバカだけどいい奴みたいなキャラとか、わかりやすい二枚目みたいなキャラとかのほうがやってて難しい。疲れる。普段使ってないエネルギーを使ってる感じがあって。でも「ぼく麻理」はほんとにラクだったので、相当自分気持ち悪いんだなあと思いました
・芝居を通して普段抑えている勘定を出す感覚なんですね
そうですね。だからすごく楽しいです。ある意味発散してる感じで。やっぱり、こういうのがお芝居やってていいところだなって思います。普段生きてる中で自分が持ち合わせてるもの、誰にも見せたくないような感情でも、芝居の中ではやればやるほどいいので
・しかも、どれだけ出してもそれはその役として見られるっていうのがいいですよね
そう、吉沢亮そのものとしては見られないんです。なんか、「ママレード・ボーイ」みたいな二枚目キャラみたいな役も増えてきてる中でこういうものが出ていくと、『え?吉沢亮こういう気持ち悪い役とかできるんだ?』みたいに言われるんですけど、僕としては『いや、吉沢亮はわりとこういう人間です』みたいな感じで。むしろ「ママレ」とかのほうが頑張ってます、みたいな(笑)
・役者として引き出しが増えていくのを実感してるんじゃないですか?
そうですね。ほんとに毎回毎回、似た役にしても違うアプローチでやってるつもりではいるので。役者としての成長は少しずつできてるんじゃないかなって